アラサー高学歴ニートの軌跡

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アニメ版「逆境無頼カイジ」ネタバレ&考察 偽りの公平感

今回は、アニメ版カイジ1期目全体を振り返ってみます。

 

ストーリー自体は、カイジが様々なゲームを己の頭脳と観察力、そして運を用いて攻略していくという単純なものです。ただ、1期目だけでも作中に込められた裏テーマが数多くあるように思えます。

 

その裏テーマの中から本ブログでは、「偽りの公平感」「勝利目前の恐怖及びためらいこそ救い」「己の策に絶対の自信を持つ者のもろさ」の3つについて色々考察していきます。

 

今回は、「偽りの公平感」について語っていきます。

 

偽りの公平感

 

2期目もそうですが、特に1期目では「偽りの公平感」は重要なワードだと思われます。

 

限定じゃんけん終盤で、船井がカードシャッフルに応じた者たちにカードを一人一回切らせたシーンがありました。(船井もカードを切った。)カードを皆に切らせることで一見公平なように思えます。しかし、誰がどう切ろうと船井が有利になるようにイカサマされていたため、実際には極めて不公平でした。それでも、皆にカードを切らせて公平感を与えているので、カイジが暴露するまで文句は出ませんでした。

 

また、ティッシュくじでは、カイジと兵藤会長が一緒に当たりくじを箱に入れるシーンもありました。二人で同時に入れたので、兵藤会長はカイジに公平感を与えられました。しかし実際は、カイジが手を離したあと兵藤がくじにを二つに折って印をつけていたため極めて不公平でした。兵藤は、偽りの公平感をカイジに与えることで、イカサマに気づかれずに勝利を収めました。

 

上2つのどちらとも、「偽りの公平感」を与える者がターゲットに自らと同じ動作をさせることで、ターゲットに「偽りの公平感」を持たせることに成功していました。しかし実際は、「偽りの公平感」を与える側がこっそり細工していたため一方的な勝利を収めました。(船井は、カイジ不在なら狙いが成功していた。)

 

本作品での「偽りの公平感」は、悪人がターゲットを騙して搾取するための体のいい言い訳として使われていました。

 

ただ、現実世界でも、「偽りの公平感」を感じる機会は多々あります。

 

例えば、大学入試です。世間一般では、日本で最も公平な選抜試験とされています。しかし実際は、中高一貫進学校出身者、もっと言うと親の所得が高い者に有利な試験になりつつあります。確かに、「点数さえ取れば誰でも合格できるから大学入試は公平だ。」という意見も一理あります。しかし、その点数は親の教育投資が多い者ほど取りやすくなっているのも事実です。今後は面接試験の導入などで、ますます親の所得が物を言うようになってくるでしょうね。