アラサー高学歴ニートの軌跡

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アベノ橋魔法☆商店街 レビュー&考察 「宗教と科学の境界線」

今回は、基本的にネタバレなしです。

 

アベノ橋魔法☆商店街は、2002年、もう15年も前に放映されたアニメである。サッシとアルミという名前以外はごくフツーの少年少女が、剣と魔法の世界やときメモをモデルにしたと思われる世界、その他様々な世界でドタバタギャグを繰り広げていく。

 

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本作は、様々なアニメ作品や映画作品、はたまた有名なギャグなどのパロディが目白押しである。

 

例えば、

 

かつみ☆さゆりの「ポヨヨーン」

新世紀エヴァンゲリオン

キャンプテンハーロック

機動戦士ガンダムシリーズ

ジャングルの王者ターちゃん

桂文枝の「いらっしゃーい」

ときめきメモリアル

 

などなど。

 

他にも沢山あるので、気になる方は本編見て探してください。

 

独自の宗教観及び科学観

 

サッシとアルミのドタバタギャグに隠れて、影が薄くなっている感はあるが、本作では「宗教と科学」に関する新しい解釈が示唆されていると思われる。

 

 

5話でユータスと名乗る青髪のおっさんが、主人公たちの言動を何かと「非科学的だ」と批判していた。一方で、陰陽道らしき宗教儀式を「科学だ」と言い張っていた。宗教儀式は我々現代人にとっては「非科学的」だが、昔の人にとっては「科学」なのだと思えば納得はできる。問題なのは、その宗教儀式におけるお供え物が携帯電話だったことだ。携帯電話は、現代の科学技術の結晶であり、純然たる「科学」である。

 

「非科学的」である宗教儀式に、「科学的」である携帯電話が供えられる。「非科学」と「科学」の融合である。言い換えると、「宗教」と「科学」の融合である。新時代の「宗教」と言ってもいいだろう。

 

あるいは、「「宗教」と「科学」の境目はグラデーションであり、両者の厳密な区別は付け難い。もっと言うと「宗教」と「科学」は同一概念ではないか。」というメッセージとも取り得る。

 

また、ユータスは「縁が私の科学の中心概念」とも言っていた。一見すると「非科学的」発言ととれる。だが実際には、極めて「科学的」概念なのではなかろうか。

 

※「宗教」と「科学」の融合は、物語後半でロボットになっている式神、という形でも描かれている。 陰陽道の儀式が、実質的にタイムマシーンとして機能している点を見ると、「宗教」と「科学」の目指す場所は同じではないか?という深遠なるメッセージとも取れる。

 

他にも、考察しがいが沢山

 

この物語は、古今東西のありったけのギャグが詰め込まれた腹筋崩壊マシーンである。適当に見ても、十分楽しめるだろう。だが、一見ギャグとしか思えない描写の数々に、深遠なるメッセージが込められていると感じてしまうのも事実だ。詳しく検討してみると非常に面白そうなアニメなので、最近のアニメがつまらないと感じる諸氏には手に取っていただきたい。