アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

妄想代理人が難解だったので、各話振り返りながら考察する。4

今回は前回の続き

妄想代理人 8話を考察する。 - アラサー高学歴ニートの軌跡

で、9話と10話を振り返ります。

 

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9話

 

今回は、すべてのエピソードが主婦たちの噂話で語られた。いわゆる都市伝説としての少年バットの側面が強調されていた。

 

この回から、少年バットに殺された者が目立つようになる。実は今までは、少年バットは怪我を負わせるだけで、狐塚以外の殺人は犯していなかった。しかも、少年バットに殴打された人々は、以前よりも元気にすらなっている。ローラースケートに乗りながらバットを振り回すのは器用ではあるが、その動きは人間そのものだった。

 

人々の噂とともに、少年バットの凶暴さは増していった。猪狩や馬庭が警察官を辞職したこともあり、少年バットの勢いは止まらなくなった。

 

被害者の苗字が確認可能な限りすべて動物の名前なのは、今まで通り。

  

少年バットが、飢えている者に食料を与えた、のは本当だろうか。本当なら、少年バットの行動原理は、追い詰められている者に救いを与えるというより、欲する者に欲する物を与える、となる。

  

エンディングのスタッフロールがレギュラー声優の名前だけ映していて、役柄名が一切省略されているのは、被害者の匿名性を強調するねらいか。

 

今回も、8話と同じく、話の本筋から外れた回のようにも思える。しかし、最終話で少年バットが黒くて巨大な濁流になってしまった理由を考えると、9話の意義が見えてくる。

 

すなわち、まだ人間らしかった少年バットが、人々の噂がきっかけとなって次第に化け物じみて凶暴化していく過程を制作者は描きたかったと思われる。9話は、あくまでもその始まりである。

 

10話

 

今回は、アニメ業界の悲惨な労働環境への批判回。アニメ制作現場というメタ視点の回。

 

動物の苗字の付いているスタッフは少年バットが殺害したと思われる。9話から凶暴さを増した少年バットは、一振りで確実に殺せるように成長してしまった。

 

ただ、織田は、猿田が殺した。平沼や高垣も死んでいるが、動物が苗字に使われいない。おそらく、猿田がやったと思われる。動物の苗字以外の者は、少年バットは狙わないからだ。第二の模倣犯となった猿田だが、どこか風貌が少年バットに似ている。

 

その猿田も最後は死んだ。車が大破した後、少年バットに殴られたのだろう。

 

台風の最中にも関わらず時速100キロの車についていく、いつの間にか後部座席に座っている、と少年バットは人間離れしたパフォーマンスに磨きをかけていった。アニメスタッフの「逃げたい。楽になりたい。」という感情を力に、少年バットは益々化け物じみていった。

 

10話も、9話に続いて少年バットが化け物っぷりを増していく様が描かれた。番外編と思われがちだが、最終話での黒い塊への過程を丁寧に描いているため、れっきとした本編である。